先月、両親が祖母にロボット掃除機をプレゼントした。一人暮らしの祖母が掃除で疲れないように、と思って買ったらしい。でも、祖母はそれを「新しいペット」だと思ってしまった。
届いた日、祖母はロボット掃除機に「ポチ」という名前をつけた。昔飼っていた犬と同じ名前だ。母が「お母さん、それは犬じゃないよ」と言っても、祖母は笑って「いいのよ、かわいいんだから」と答えた。
祖母は毎朝、ポチにあいさつをする。「おはよう、ポチ。今日もよろしくね」。ポチが動き出すと、祖母はうれしそうに見ている。掃除をしたり、ときどき家具にぶつかったりするポチを、祖母はまるで本物の犬のようにかわいがった。
ある日、ポチがソファの下で止まってしまった。祖母はびっくりして、母に電話をかけた。「ポチが動かないの。病気かもしれない」。母が行ってみると、ポチはほこりでいっぱいになっていた。ほこりを取ると、ポチはまた元気に動き始めた。
先週、祖母の家に行ったら、ポチのそばに小さいお皿が置いてあった。中にはドッグフードが入っている。「おばあちゃん、ロボットはごはんを食べないよ」と私が言うと、祖母は「でも、おなかがすいたらかわいそうでしょう」と言った。
昨日、祖母が夜中にトイレに行くとき、暗い廊下でポチにつまずいてしまった。祖母は転ばなかったが、ポチに向かって「ごめんね、ポチ。起こしちゃった?」とあやまったそうだ。母はその話を聞いて、笑ったり、ちょっと泣いたりしていた。
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