駅から歩いて十分ほどの路地裏に、小さな本と珈琲のお店「まどろみ堂」がある。店主の田中さんに話を聞いた。
Q:このお店を始めたきっかけは何ですか。
元々は会社員だったんですけど、本を読みながらゆっくり過ごせる場所が近所になかったんです。だから、自分で作っちゃおうって思って。最初は貯金だけでは足りなくて、家族にも少し借りました。
Q:本の選び方にこだわりはありますか。
ありますねえ。新刊より、古い本のほうが好きで、自分が読んで面白かった本しか置かないようにしています。お客さんに「これ、どんな本ですか」って聞かれた時、ちゃんと答えられるようにしておきたいので。
Q:お客さんとの思い出はありますか。
あります、あります。この前、高校生の女の子が来て、「受験が終わったら、また此処で珈琲を飲みたいです」って言ってくれたんですよ。そういう一言で、やっていてよかったなあと思います。
Q:これからの夢を教えてください。
夢っていうほど大きくないんですけど、近所の人がふらっと寄れる場所であり続けたいですね。大きくしようとは思っていません。小さいからこそ、お客さん一人一人の顔を覚えられるんです。
静かな店内には、ページをめくる音と珈琲の香りが流れていた。
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