今朝、玄関を開けたら、外の空気がとても冷たくなっていた。庭の草の上に、白いものが少しだけ光っている。どうやら、今年はじめての霜らしい。昨日までは、まだそんなに寒くなかったのに、一晩で季節が一つ進んだような気がする。
私はいつものように自転車で駅へ行こうと思って、外に出た。自転車のサドルに手を置いたら、びっくりして手を引いた。サドルが氷のように冷たくて、白くなっていたからだ。上から指でそっとさわってみると、細かい霜が付いている。小さな星が並んでいるみたいで、とてもきれいだった。
息をするたびに、白い息が前に出てくる。空はとても青くて、雲が一つもない。遠くの山の上のほうが、少し白く見える。山の上には、もう雪が降ったらしい。これから毎日、こうやって冬が近づいてくるのだろう。
駅までの道を、ゆっくり走っていく。風が耳に当たって、冷たくて少し痛い。でも、朝の光はやさしくて、顔に当たると気持ちがいい。道の横の木は、葉がほとんど落ちていて、枝だけになっている。葉が落ちた木は、さびしそうに見えるけれど、春になったらまた緑の葉が出てくるはずだ。
信号で止まっていると、小さい子どもが母親と一緒に歩いていた。子どもは白い息を見て、「先生、けむりみたい」と言っている。母親は笑いながら、「けむりじゃなくて、息だよ」と答えている。その声がとてもあたたかくて、私も少し笑ってしまった。
駅に着いて、自転車を止めた。サドルの霜は、もう半分くらい消えていた。太陽の光がだんだん強くなってきて、霜をとかしていくらしい。冬の朝は短いけれど、こういう静かな時間は、とても大切だと思う。明日の朝も、同じように冷たくなるだろうか。そう思いながら、電車のホームへ歩いていった。
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