今朝、起きたら窓の外がとても暗かった。
「今日は雨だな」
と思いながら、カーテンを開けた。やっぱり、雨が静かに降っていた。\n\n学校まで歩いて二十分かかる。
バスもあるけれど、朝はいつも混んでいるので、歩いたほうがいい。長靴をはいて、青い傘を持って家を出た。\n\n道を歩きながら、水たまりを見ていた。
小さい頃、私はよく水たまりに入って遊んだり、葉っぱを浮かべたりしていた。母に
「服が汚れるよ」
とよく叱られてしまった。でも今は、そっとよけて歩くようになった。大人になったなあ、と少し思う。
\n\n公園の前で、白い猫に会った。屋根の下で、雨がやむのを待っているみたいだった。
「おはよう」
と小さい声で言ってみた。猫は私をじっと見て、それから目を閉じた。きっと、雨の日は猫もねむいのだろう。
\n\n信号のところで、知らないおばあさんが重そうな荷物を持っていた。傘をさしながら荷物を持つのは大変そうだったので、
「手伝いましょうか」
と聞いてみた。おばあさんは笑って、
「ありがとう、でも大丈夫よ」
と言った。少しはずかしかったけれど、声をかけてよかったと思った。\n\n学校に着いたとき、くつもかばんも少しぬれてしまった。
でも、心はなんだかあたたかかった。雨の日は好きじゃなかったけれど、こういう日もいいなと思うようになった。\n\n明日も雨かもしれない。
今度はもっと大きい傘を持って出かけたほうがいいかな、と考えながら、教室のドアを開けた。
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